きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

古都を染めた末脚

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日曜京都競馬場では牝馬頂点を決める第41回エリザベス女王杯が行われました。勝ったのは3番人気の4歳牝馬クイーンズリングでした。
スタートからプリメラアスールがまずは先手を奪い2番手にメイショウマンボ、1番人気のマリアライトは中団、並ぶようにして2番人気のミッキークイーンがつけ、その後ろにクイーンズリングといった隊列で展開。直線に入り、大きなどよめきとともに12番人気のシングウィズジョイが先頭に立ち、3歳牝馬パールコードがそのあとを追い込み、このまま波乱の決着かと思われたところで、一気の末脚でゴール直前クイーンズリングが大逆転しての勝利でした。2着には人気薄のシングウィズジョイが残り、3着にはさらに外から追い込んできたミッキークイーン、連覇を狙ったマリアライトは直線伸びきれずに6着の結果でした。

クイーンズリングは父マンハッタンカフェ、母父アナバーの血統です。3歳時にはフィリーズレビューを勝ち、桜花賞では3番人気に支持された馬です。3歳時の牝馬クラシック戦線こそ無冠だったものの、最後の一冠秋華賞では後方一気でミッキークイーンにクビ差まで迫る末脚を披露していました。明け4歳になり2月の京都牝馬ステークスを優勝。前哨戦の府中牝馬ステークスで3つ目の重賞タイトルを手にし、今回の初のG1制覇へとつなげました。

今年のエリザベス女王杯は3歳G1馬が未出走で頭数15頭でのレースでしたが、それでも馬券の売り上げは上々のようでした。来週は秋のマイル王を決めるマイルチャンピオンシップです。空位となったマイル王の座をめぐり激しいレースが期待できそうです。

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