きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

オブライエン軍団

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来週のマイルチャンピオンシップに選出されていた外国馬スペクトゥルが選出辞退し、既に終わった天皇賞秋、今週のエリザベス女王杯に続いて海外遠征馬ゼロになりました。残る砦はジャパンCとチャンピオンズCだけということになりそうですが、現時点でジャパンCは大挙28頭が予備登録を済ませ、チャンピオンズCはには先日のBCクラシックで先行して見せ場をつくり5着で入線したメラトニンなど2頭が選出されています。今年G1を2勝している実力派でBCでは4番人気とそれなりの評価を受けていました。デピュティミニスター系の父に、母父がヘイロー系と日本適性もありそうな血統構成で、本当に来日するなら勝ち負けになりそうです。

気になるのはジャパンC登録のオブライエン軍団。日本で発売された凱旋門賞は衝撃のワントゥースリーフィニッシュ!メルボルンCではボンダイビーチが13着に敗れましたが3番人気に評価されていました。BCフィリー&メアターフはセブンスヘヴンが2番人気と注目を集めましたが、小回り馬場で伸び切れず4着でした。世界が注目するレースには、必ずオブライエン軍団の姿がある、というのが最近の常識になりつつあるようです。今回も28頭中10頭は軍団の馬。まぁ実に小まめに登録を行う厩舎なので出否は定かではありませんが、オブライエン師は『まだシーズンは終わったわけではない』とヤル気満々のようです。

とくに熱が入るのは、キングジョージとBCターフを逃げ切り、凱旋門賞で2着を死守したハイランドリールです。来年も現役を続行するようで、今季はジャパンCと香港ヴァーズに狙いを定め『両方か、もしくはどちらかを使う』心積もりのようです。スロースターターでシーズン終盤に調子を上げてくるタイプで、昨年も香港ヴァーズで有終の美を飾っています。自分でペースをつくったBCターフが2分23秒フラットの高速時計でしたから、日本の馬場に戸惑うこともなさそうです。オブライエン軍団以外では、BCターフ1番人気で2着だったフリントシャーも出走に前向きのようです。去年も来日が噂されたように、硬い馬場での強さには定評のある馬です。凱旋門賞2年連続2着が象徴するように、2着11回と勝ち味に薄いところはありますが、実力のほどは折り紙付き!何とかジャパンCを盛り上げてほしいものです。

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