きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

未知の距離、いざ3歳馬激突

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今週は土曜に東京競馬場でマイルチャンピオンシップ前哨戦の富士ステークス、日曜は京都競馬場で菊花賞が行われます。

3歳クラシック最後の一冠・菊花賞の歴史は1938年に始まります。世界最古のクラシック競走イギリスのセントレジャーに範をとり創設されたレースで、クラシック三冠の最後の関門として歴史を刻んできました。創設時は「京都農林省賞典四歳呼馬」として行われ、1948年に「菊花賞」に名称を変更。京都競馬場のスタンド改修工事時以外は、創設時から現在まで距離、場所ともに変わることなく行われているレースです。

皐月賞は「最も速い馬」、ダービーは「最も幸運に恵まれた馬」、菊花賞は「最も強い馬」が勝つと言われているその所以は距離で、京都競馬場の芝・外回りコースを舞台に2度の坂越えと3000mの長丁場が出走馬を待ち構えています。今年の菊花賞は皐月賞優勝、ダービー3着のディーマジェスティに、皐月賞3着、ダービー2着のサトノダイヤモンドがそれぞれ前哨戦を完勝して本番へと挑む形となり、両馬の一騎打ちムードが漂っています。

出走各馬にとり、距離は未知数。二強の激突となるのか、3歳世代の代表馬の1頭エアスピネルが割って入るのか、それとも夏の上がり馬による下克上となるのか。レーススタートが今から楽しみです。

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