きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

サトノダイヤモンド始動

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単勝1.2倍。サトノダイヤモンドが圧倒的支持を集めて行われた神戸新聞杯は、そのサトノダイヤモンドが直線で内から迫るミッキーロケットとの競り合いをクビ差制して勝利で秋緒戦を飾りました。道中は中団追走。最終コーナーでは外に位置取り、直線で先頭に立つサトノダイヤモンドの姿はまさに威風堂々。勝敗はミッキーロケットとクビ差だったものの着差以上にズッシリと重みがある存在感を示し、これからどれほどG1を勝つのだろう、そんな期待をも抱かせる勇ましく威厳あふれるレースでした。

サトノダイヤモンドはきさらぎ賞以来となる重賞タイトルを手にしたわけですが、これほどの馬が皐月3着、ダービー2着となっていることを振り返るにつれ、史上屈指の最強世代と称されている今年の3歳世代の中でも改めてサトノダイヤモンド、マカヒキ、ディーマジェスティは別格の存在であることが窺い知れます。同世代ライバルでもあるマカヒキは、ダービーでサトノダイヤモンドとのハナ差激闘後にフランスへ遠征。先日のニエル賞を勝ち、今週日曜にフランス・シャンティイ競馬場で行われる凱旋門賞へと出走します。同じくライバルのディーマジェスティは、菊花賞トライアルのセントライト記念で単勝1.4倍のこちらも圧倒的支持を受けて勝利を飾り、菊花賞へと駒を進めています。

最後の一冠を巡りサトノダイヤモンドとディーマジェスティとの再激突に、マカヒキの凱旋門賞と、同世代の覇権争いは春とは違った形で繰り広げられていきそうです。

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