きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

2つの大偉業

ようこそいらっしゃいませ。

先週JRAでは2つの偉業が達成されました。
1つ目は土曜阪神競馬場で行われた阪神ジャンプステークスで、1番人気のニホンピロバロンが優勝。鞍上していた高田潤騎手は、同一重賞4連覇達成となりました。また2010年から数えて7年連続での連対で、こちらはJRA史上初の偉業となりました。
高田潤騎手というと、2006年3歳クラシック世代のドリームパスポートを思い出します。高田潤騎手はドリームパスポートのデビュー戦に鞍上。レースで再び高田潤騎手の手に戻ってきたのはクラシック本番の皐月賞で、当初予定していたミルコ・デムーロ騎手が騎乗停止処分となっての代役でした。しかし10番人気だったドリームパスポートを馬場最内から、中山の坂を一気に駆け上がらせメイショウサムソンの2着に導き、ドリームパスポート=高田潤騎手を強く印象づけたレースにもなりました。ドリームパスポートは秋に神戸新聞杯を勝ち、高田潤騎手に平地での初の重賞タイトルをプレゼントしています。レース後のインタビューでの高田潤騎手の嬉し涙が印象にも残りました。

今回勝ったニホンピロバロンはこれで5連勝。昨年秋に障害レースに転向以降、高田潤騎手がレースでまたがりつづけ才能を引き出しついに昨年のJRA賞最優秀障害馬アップトゥデイトを撃破。暮れの中山大障害へ向けて大きな飛翔となりました。

もう1つの偉業は、18日の阪神競馬場で達成されました。阪神4Rで武豊騎手騎乗のメイショウヤクシマが優勝。武豊騎手はこの勝利でJRA所属馬での地方、海外も含めた通算勝利数4000勝達成となりました。JRA騎手として史上初の記録となり、1987年3月のデビューから30年目での大偉業となりました。JRAでの勝利数は3835勝目で、次はJRAの4000勝をとコメント。ミルコ・デムーロ騎手やルメール騎手、池添騎手らが駆けつけ祝福ムードのウイナーズサークルとなりました。
武豊騎手といえば、全G1完全制覇まであとひとつ。昨年阻まれた歴史的大偉業をぜひ歴史に刻んでほしい、そう強く願います。

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