きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

3歳G1馬、秋の序章

ようこそいらっしゃいませ。

日曜は中山競馬場でセントライト記念、阪神競馬場でローズステークスが行われます。
セントライト記念は菊花賞トライアル指定されているレースで、3着までに優先出走権が与えられます。今年は12頭が出走。残された最後の栄冠を目指して行われる前哨戦です。皐月賞馬、ダービー3着のディーマジェスティに重い印が並びます。

振り返ればディーマジェスティは今年2月にハートレーやスマートオーディンを破り共同通信杯を勝ちながらも、クラシック一冠目の皐月賞は8番人気の低評価だった馬でした。サトノダイヤモンド、リオンディーズ、マカヒキ、エアスピネル、ロードクエストで上位人気が形成。サトノダイヤモンド、リオンディーズ、マカヒキの三強に話題が集中する中、後方から一気に坂を駆け上がり三強を置き去りにしたのがディーマジェスティでした。まさに下克上。レースレコードでディーマジェスティが一冠目を制覇し、三強から一転。ダービーではディーマジェスティが1番人気に支持され、皐月賞三強にスマートオーディン、エアスピネルが加わりまさに大激突のレースとなりました。

さてそのディーマジェスティの秋初戦ですが、春の伏兵扱いは過去のものとなり、強き3歳世代の一角として登場となります。春に才能未開花だった馬たちがディーマジェスティに襲いかかります。ひと夏を越し、さらに強さを増した王者の風貌をぜひ見せてください。

ローズステークスは、桜花賞馬vsオークス馬の激突に沸いています。桜花賞馬ジュエラーが骨折明けから復帰。オークス馬シンハライトと激突です。3歳牝馬戦線の方は、クラシック前まで中心にイたのは2歳女王メジャーエンブレムでした。桜花賞で主役の座をジュエラーが奪い、ハナ差2着に沈んだシンハライトはその後オークスを制覇。牝馬戦線の勢力模様を塗りかわり、迎える秋前哨戦になります。ジュエラーとシンハライトの激突は、チューリップ賞、桜花賞とつづいて今回が3度目。まるで名勝負数え唄のようにハナ差の攻防が続いています。今回はどんなレースが繰り広げられるでしょうか。

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