きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

蹄音を響かせる3歳馬

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日曜、フランス・シャンティイ競馬場で凱旋門賞の前哨戦・ニエル賞が行われました。日本からはダービー馬マカヒキが出走。最大のライバルと目されていた英愛ダービー馬ハーザンドが回避。直前でシダーブルーも出走を取りやめるなど、5頭立ての少頭数でのレースとなり、道中3番手を追走したマカヒキが直線残り100mで先頭に立ち見事世界デビュー戦を飾りました。G1馬はマカヒキのみで実力では他馬よりも上だったとはいえ、その後控えている凱旋門賞に、今年からスタートする海外馬券等々を考えれば、関係者ともどもホッと大きく胸をなでおろす勝利だったと想像されます。2着との着差は半馬身だったとはいえ、父ディープインパクトが弥生賞で見せてようなクビ差ながらもズッシリと安定感のある走りだったように思います。本番へ向けて、価値ある勝利を手にしました。

3歳馬といえば、国内ではマカヒキと同世代のロードクエストが京成杯オータムハンデキャップに出走。初の古馬との激突もものともせず、見事秋緒戦を勝利で飾りました。道中は中団追走。4コーナーで外を回り先団に向けて徐々に進出し、坂を駆け上がってくる姿は2歳の新潟以来重賞勝利から遠ざかっていることを疑いたくなるような力強い走りでした。ロードクエストは新潟2歳ステークスにつづいて京成杯オータムハンデキャップは2つ目の重賞タイトルとなりました。例年京成杯オータムハンデキャップというと、サマーマイルシリーズ最終戦、あるは秋の中山開催を告げるレースとしての印象が強いレースですが、今年は秋のマイル路線へ向けて収穫高きレースとなったように思います。

3歳馬の勝利で終わった京成杯オータムハンデキャップですが、今年春にロードクエストに先着している同世代馬がまだまだいることを考えると今年の3歳世代はゾッとするような恐ろしさを感じさせられます。

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