きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2016.9.8 ガリレオのハードル

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現在G1レースを14勝して自己最高の19勝越えに驀進中の大種牡馬ガリレオですが、そのガリレオ軍団の宝庫エイダン・オブライエン厩舎では今週末に開催される英愛6つのG1すべてに精鋭を送り込む体制を整えています。昨日お話した英セントレジャーのアイダホ、愛セントレジャーのオーダーオブセントジョージの長距離陣は、相手関係から見てもかなり有力と思えます。2歳牝馬G1モイグレアスタッドSのロードデンドロン、プロミストゥビートゥルーはともに良血馬で連勝中の勢いがあり、『まだ伸びしろタップリ』とオブライエン師が将来性に太鼓判を押す2歳牡馬G1ナショナルSのチャーチルも含めてチャンスは十分にありそうです。

一番ハードルの高そうなのが愛チャンピオンSかもしれません。マカヒキの出走する同日の凱旋門賞トライアルG2二エル賞から、こちらに回ってきそうな3歳チャンピオンのハーザンドが強敵になります。新旧の仏ダービー馬ニューベイとアルマンゾルもドーヴァー海峡を渡って来るからには、手ブラで帰る気は毛頭ないでしょう。オブライエン厩舎のガリレオ軍団もG1常連のハイランドリールやファウンド、底を見せない3歳勢のマインディングや英ダービー1番人気に支持されたユーエスアーミーレンジャーなど考えられる最高の駒を準備しました。直前回避が当たり前のヨーロッパ競馬のことですから、最後の最後までメンバー想定は難しいのですが、軍団のどの馬が出てくることになっても好勝負にはなります。

牝馬のマイルG1メイトロンSにも同様の難しさが潜んでいます。マインディングがこちらに回るようなら断然の存在になるんでしょうが、チャンピオンSと両にらみの現状です。ここまでG1を5勝もしているのは、歴代ガリレオ牝馬でも最上級の働きで既に名牝の域に達しています。常識的には、これまで以上の難ハードルであるチャンピオンS挑戦の選択肢が浮かび上がりますが、果たしてオブライエン師のジャッジや如何に？仮にマインディング不在でもG1戦線で毎回奮闘しているアリススプリングス、バリーモア、クールモアとタレント揃いです。目下、英仏両国G1を連勝中のフランスからの遠征馬ケマーは強敵ですが、さて今週末、ガリレオのG1勝利記録19勝に自身どこまで近づけるでしょうか？

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