きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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阪神競馬場で上半期G1を締めくくる宝塚記念が行われます。前日オッズでは、ゴールドシップが2.9倍で1番人気に支持され、ウインバリアシオンが3.1倍で2番人気になり、ジェンティルドンナが4.6倍、メイショウマンボが9.5倍、ホッコーブレーヴが14.0倍とつづいています。

馬場状態と天気が嫌われてでしょうか。あるいは昨年の宝塚記念が記憶に残っているからでしょうか。それにしても、ドバイシーマクラシックを勝ったジェンティルドンナが単勝4.6倍で3番人気というのはなんだか評価が低く見られた感じをうけます。

宝塚記念は今年で55回の歴史を数えますが、半世紀を超える歴史の中でいまだ連覇を達成した馬は出ていません。昨年の覇者ゴールドシップが歴史の偉業に今年挑みます。

振り返れば昨年ゴールドシップは、阪神大賞典を圧倒的支持を背に勝ちあがるも、単勝1.3倍の支持を集めた天皇賞(春)ではフェノーメノとの同世代対決で5着に敗れ、雪辱を期して挑んだ宝塚記念でした。3歳時には皐月賞、菊花賞と制して世代最強と言われたゴールドシップにとって、天皇賞(春)で敗れて地に落ちた評価を払拭したのがこの宝塚記念での勝利だったのです。

さて今年ですが、臨戦過程は昨年と同様となりましたが、取り巻く雰囲気は異なるようにも思います。宝塚記念史上初の連覇となれば、再びゴールドシップが古馬主役の座にその名をとどまらせるでしょう。その意味でも、今回の宝塚記念は昨年以上に非常に重みのあるレースになりそうです。

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