きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

札幌での若き日の思い出

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土曜札幌競馬場では札幌2歳ステークスが行われます。創設は1966年で当時札幌競馬場にはまだ芝コースがなかったことから、砂、ダート1200mで行われていました。札幌競馬場に芝コース新設に伴い芝1200mに舞台は変わり、1997年に1800mと距離が変更され現在までに至り、今年で51回目の歴史を数えるレースです。いまでは札幌開催の最後を飾る重賞としても定着しています。

その札幌2歳ステークスは、過去幾多のG1馬が若き日に走った舞台にもなっています。近年では2011年のゴールドシップや、2013年のレッドリヴェールが記憶に新しいところです。ゴールドシップは当時2番人気の2着でしたが、後方2番手からレースを進めその後の姿を彷彿させる走りを魅せています。レッドリヴェールは世代一番星でデビュー。札幌2歳ステークスを優勝後、阪神ジュベナイルフィリーズへと向かい2歳女王に輝き、翌年には桜花賞2着からダービーにも挑戦した馬でした。他にもレッツゴードンキ、ロゴタイプ、アヴェンチュラ、ロジユニヴァース、アドマイヤムーン、マツリダゴッホ、スズカマンボらが駆けていきました。

札幌2歳ステークスというと2000年のレースを思い出します。新馬戦を2馬身半差で完勝。500万条件では牡馬含めて6馬身ぶっちぎり連勝で乗り込んできたテイエムオーシャンが人気になっていた年でした。レースはそのテイエムオーシャンが先手を奪って逃走。直線で力強く逃げ切りを図ったところを、ジャングルポケットが差し切って優勝。まだ当時は5番人気だったジャングルポケットが、次走のラジオたんぱ杯3歳ステークスでクロフネ、アグネスタキオンとともに3強にまでのし上がったのは、この札幌2歳ステークス(当時は札幌3歳ステークス)で強烈な印象を残したからでした。ジャングルポケットは翌年ダービーを制覇。3歳頂点に立ったことで、若き日の札幌でのレースがさらに輝きを増しました。

今年は12頭の出走となりました。夏の札幌に今年は若き各馬のどんな姿が刻まれるでしょうか。

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