きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2016.9.1

SS世界一へ急浮上!

ようこそいらっしゃいませ。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、北米を中心としたサイヤーランキングの一部に異変が起きています。これまで日本や香港関連の成績は、賞金が飛び抜けて高いことから全体との整合性を欠くという理由から一切カウントされませんでした。まともに加算するとリーディングのベストテンすべてを日本関連馬が独占することになってランキングの意味を成さないからです。しかし近年、日本馬や香港馬が世界の主要競馬国のビッグレースでも活躍するようになり、その影響力は無視できないものになっています。

そこで手初めにブルードメアサイヤー(母の父)部門から改革に乗り出し、日本の場合は獲得賞金の50%を加算することで暫定的なんでしょうが、一応落着したというのが現在の状況です。この結果、昨日までまったく名が上がることがなかった日本のサンデーサイレンスが突如としてリーディングの断トツの首位に立ち、世界をビックリさせました。このSS現象は他国を拠点とする種牡馬にも及び、ディープインパクトなどSS系との相性が良いリアルスティールの母父ストームキャットやマカヒキの母父フレンチデピュティが、それぞれ2位、3位に付けるという展開になっています。日本競馬が世界の血統勢力地図を書き換えつつあると言えるかもしれません。

サンデーサイレンスを父に持つ繁殖牝馬の価値が世界的に急騰していくのは間違いないでしょう。一方、ストームキャットやフレンチデピュティの価値を高めたSS系種牡馬への需要も急増していくのでしょうね。近代競馬の歴史が開幕して以来、海外の優良種牡馬をひたすら輸入し続けてきた日本の生産界が、逆に世界へ出て行く時代がやって来ようとしています。感慨ひとしおの思いに駆られます。