きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2014.7.12

ようこそいらっしゃいませ。

先日大井競馬場で行われたジャパンダートダービーは、中央のカゼノコがゴール直前ハナ差交わして3歳ダートの頂点に立ちました。3歳500万下、鳳雛ステークス、そしてジャパンダートダービーと3連勝での戴冠です。

このレースでは、地方のハッピースプリントがトーシンブリザード以来、13年ぶり史上8頭目の南関三冠なるか注目が集まっていました。台風が接近し、激しい雨が降る中、直線でど真ん中から抜けだしたハッピースプリントでしたが、その外からカゼノコが一歩一歩攻めより最後はどっちが勝者か結果が出るまで判断がつかないほどの接戦でした。

カゼノコは、父アグネスデジタルに母タフネススター、母父ラグビーボールの血統です。母系を見ると、ラグビーボールにリードワンダー、そしてその父朝日杯3歳ステークスを勝ったアローエクスプレスと1960年から80年代の日本競馬の血が、まだついこの前まで現役だったかのように入っていることに驚かされます。

愛馬の勝利に馬主の橳嶋 孝司さんは「私は1985年から馬主を始め約30年になりますが、同じ牝系の馬を大事に育てて、その血を受け継ぐ子たちが念願のG1を勝ってくれたことが何よりも嬉しいです。カゼノコの母タフネススターは、預託している野中調教師が藤岡範士厩舎の厩務員時代に担当していただいた馬で、その子どもを今度は調教師の立場で活躍させてくれて、本当に感謝しています」とコメントされています。

長い年月を経てきた想いがこうして実ったことが、何よりも今回すばらしい勝利だったように思います。