きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

開幕週を彩るアイビスサマーダッシュ

ようこそいらっしゃいませ。

今週から新潟、小倉、札幌競馬がそれぞれ開幕します。
新潟競馬では、サマースプリントシリーズ第3戦となるアイビスサマーダッシュが予定されています。新潟の芝1000mで行われる本競走は、直線コースで行われる国内唯一の重賞競走として夏の新潟競馬を盛り上げています。2006年からサマーシリーズの対象となった本競走は、過去の優勝馬の中からサンアディユ、カノヤザクラ、エーシンヴァーゴウ、パドトロワ、ハクサンムーン、ベルカントら10頭中7頭がシリーズチャンピオンに輝いています。
2004年の優勝馬カルストンライトオは同年のスプリンターズステークスを制し、2001年の優勝馬メジロダーリング、前述のサンアディユ、ハクサンムーンも本競走を優勝した同年のスプリンターズステークスで2着に入っていますから、秋のスプリント路線の展望を占う上で重要なレースとなってくるのは間違いなさそうです。

今年も生粋のスプリンターたちが集います。
注目は昨年のサマースプリントチャンピオンのベルカント。2015年の本競走と北九州記念を制し、夏の短距離王者の座を手にしました。昨年のアイビスサマーダッシュでは2着に2馬身の差をつけ、北九州記念では後に高松宮記念を制するビッグアーサーに1馬身半差をつけて優勝するなど強い競馬を見せてくれました。古馬となって開花した競走能力は、夏場にその本領を発揮しますから、カノヤザクラ以降となる連覇達成に期待しましょう。

対するは、直線1000mに絶対の自信を持つ、アドマイヤムーン産駒のプリンセスムーンとヨハネスブルグ産駒のネロ。2頭とも1000mの舞台では連対を外していませんから、距離適性は抜群です。ディフェンディングチャンピオンのベルカントにこの2頭がどのような競馬を仕掛けていくのか、そのあたりにも注目して見ていきたいところですね。

他にも芝に転向して以降、安定感のある競馬を見せるローズミラクルや短距離重賞では2着、3着と再三の好勝負を演じ、そろそろタイトルを手にする可能性の高いアースソニック、目下8戦連続で掲示板(5着以内)を外していない好調馬アットウィルなどもいます。

本競走がシリーズ王者への王道となるのならば、この一戦は絶対に勝たなければならないレースとなるでしょう。レースの行方に要注目です。

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