きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

直線一気に重賞初制覇

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日曜は函館2歳ステークスのほか、中京競馬場では中京記念が行われました。中京記念、関屋記念、京成杯オータムハンデキャップとつづくサマーマイルシリーズの開幕戦です。今年もフルゲート16頭が出走。1番人気は ダッシングブレイズで単勝3.5倍、2番人気がトウショウドラフタで単勝5.3倍、3番人気がタガノエスプレッソで単勝7.6倍、4番人気がケントオーで単勝8.0倍、5番人気がダノンリバティで単勝8.8倍、6番人気がピークトラムで単勝8.9倍と、単勝ひと桁台の馬が6頭と上位人気混戦模様でのレースとなりました。

勝ったのは7番人気の5歳牡馬ガリバルディでした。道中は後方を追走。最終コーナー回ったところでもまだ後ろから3番手あたりに位置取り一気に追い上げ、先行馬をまとめて交わしての勝利でした。2着は先に抜けだしていたピークトラム、3着には後方から追い込んできたケントオーが入り、最低人気のダンスアミーガがクビ差4着、同じくクビ差でダノンリバティが5着の結果でした。

勝ったガリバルディは父ディープインパクト、母父ザフォニック、母はシェンクの血統です。母シェンクの名を聞くとマルカシェンクの名を思い出します。マルカシェンクは父サンデーサイレンスと母シェンクの間に産まれた仔で、メイショウサムソンと同世代になりサンデーサイレンス最後の世代の馬でした。新馬戦、デイリー杯2歳ステークス、京都2歳ステークスとデビューから3連勝。京都2歳ステークスでは皐月賞2着、ダービー3着、菊花賞2着のドリームパスポートを退けてますから、無事クラシックロードを歩んでいれば確実に主役の1頭になっていた馬でした。そのマルカシェンクの半弟になるのがガリバルディです。オープン競走では人気になりながら、なかなか勝ち切れずのレースが続いていました。今回ガリバルディは一気に重賞初勝利を手にしました。このレースをきっかけに今後のマイル戦線を盛り上げる1頭になっていくことを期待します。

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