きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

米三冠馬を輩出した血が日本でも

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日曜函館競馬場では2歳重賞の函館2歳ステークスが行われました。世代最初に重賞ウイナーが決まるレースです。今年もフルゲート16頭が出走。モンドキャンノが単勝1.8倍の支持を受け1番人気で、2番人気がレヴァンテライオンで単勝7.2倍、3番人気がドゥモワゼルで単勝9.3倍、ロイヤルメジャーが単勝15.5倍、ガーシュウィンが単勝16.0倍、バリンジャーが単勝24.3倍と以下つづいてのレースとなりました。

勝ったのは2番人気のレヴァンテライオンでした。ややバラついたスタートとなりザベストエバーが先手を奪ってレースを引っ張り、2番手ラッシュアウトの後ろにレヴァンテライオン、モンドキャンノ、タイムトリップら上位着順となった馬がつけて展開。最後の直線でレヴァンテライオンが真っ先に抜け出し、1番人気のモンドキャンノが追い上げるも届かず半馬身差の2着、馬場最内を選択した13番人気のタイムトリップが3着といった結果となりました。勝ちタイムは1分9秒2でレコードタイムでの優勝。世代最初の重賞ウイナーとなりました。

レヴァンテライオンは父パイオニアオブザナイル、母父ゴーストザッパーで米国産の馬になります。父パイオニアオブザナイルは昨年アメリカで37年ぶりに三冠馬となったアメリカンファラオの父で、母父ゴーストザッパーはブリーダーズカップ・クラシックをレコードタイム勝つなど他馬を引き離して圧倒しまくりG1・4勝を挙げアメリカ競馬の殿堂にも選出された馬で、日本のレースを走らせるのがなんだかもったいないくらいの超良血馬。パイオニアオブザナイル産駒は国内では母父ピークスアンドヴァリーズのコスモミザールが走っているだけでまだ前例が少なく、今後レヴァンテライオンがたどる軌跡に今後さらに注目が集まりそうです。

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