きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

躍動する青きシャドーロール

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先週行われたダート重賞プロキオンステークスが行われ、4歳馬ノボバカラがニシケンモノノフ、キングズガードの追撃を振りきって初のJRA重賞タイトルを手にしました。ノボバカラは父アドマイヤオーラ、母ノボキッス、母父フレンチデピュティの血統になります。同じアドマイヤオーラ産駒には伏竜ステークスに兵庫チャンピオンシップ、ジャパンダートダービー2着にレパードステークスを優勝した同世代のクロスクリーガーがいます。ノボバカラもユニコーンステークスでノンコノユメの2着になり才能の片鱗を魅せていたものの、その後なかなか勝ち名乗りをあげられずにもどかしいレースがつづいていました。

しかし今年に入り、納屋橋ステークス、コーラルステークスと連勝。かきつばた記念で重賞タイトルを手にしました。前走北海道スプリントカップでは初のスプリント競馬で忙しい展開も、1200mの鬼ダノンレジェンド相手に一歩も退かないレースで結果2着だったものの、ゴール直前までどちらが勝つかわからないハナ差の互角の勝負を演じました。今回のプロキオンステークスでは、道中2、3番手追走から直線抜けだしての競馬で、後ろから追い込んできたニシケンモノノフとは 1/2馬身差だったものの、差は縮まりそうにない強い競馬でした。ダノンレジェンドとの激闘によってひとまわりもふたまわりも自信をつけたような堂々としたレースでした。

ノボバカラはダート1400mでは納屋橋ステークス、コーラルステークス、かきつばた記念、プロキオンステークスと4連勝。1400mのダート重賞は中央だと冬場の根岸ステークスとこのプロキオンステークスくらいで、適正距離の舞台は地方交流重賞がメインとなっていくのでしょう。ダート競馬の祭典11月のJBCスプリントは今年は川崎競馬場での開催で距離は1400mで行われます。青きシャドーロールのさらなる躍動へ、ノボバカラに追い風が吹いているように感じます。

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