きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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土曜函館競馬場で行われた函館2歳ステークスは、連闘でレースに挑んだ4番人気アクティブミノルが好スタートから先手を奪いそのまま逃げ切って優勝。世代最初の重賞ウィナーとなりました。

アクティブミノルは父スタチューオブリバティで母ピエナアマゾン、母父アグネスタキオンの血統です。父のスタチューオブリバティはアイルランドでデビュー、重賞はコヴェントリーステークスを勝ったのみでG1はサセックスステークス2着が最高着順でしたがStorm Cat 産駒でエーピーインディの近親だったことから2004年からアイルランドのクールモアスタッドにて種牡馬入りします。その後、2008年に日本に輸入。5年間併用したのち、オーストラリアで産駒から快速馬のヘイリストが出たことからスタチューオブリバティへの評価が高まりオーストラリアに売却・輸出されました。

日本での産駒は今回の函館2歳ステークスを勝ったアクティブミノルが初の重賞タイトルとなります。日本を離れたのちにこうしてその産駒から重賞馬が誕生したのは、求めるときにその姿はそこにはいないと言いましょうか、何かそんな想いもいたします。

この時期の重賞レースということもあるのでしょうが、函館2歳ステークス出走馬というと早熟のイメージもありますが、昨年の優勝馬クリスマスは1年後の函館スプリントステークスで3着に入りましたし、2006年2着のローレルゲレイロは朝日杯FS2着にNHKマイルC2着、古馬になってから重賞を勝ち、5歳になった2009年には高松宮記念にスプリンターズSと短距離G1春秋連覇を達成しています。アクティブミノルが受け継がれた快速をこれからどこまで伸ばせるでしょうか。日本を離れた父に再び国内で熱い視線が注がれるような活躍をぜひ見せてください。

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