きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

挑戦の夏

ようこそいらっしゃいませ。

日曜は福島と中京でそれぞれ重賞レースが行われます。福島競馬場のメインは今年で52回目の歴史を数える七夕賞で、中京競馬場のメインは第21回プロキオンステークスです。プロキオンステークスはダート重賞で、創設当時は阪神競馬場を舞台に桜花賞の翌週に行われていたレースです。2000年から夏開催に時期を移設。2012年から舞台は中京競馬場へと移動となりました。

この時期のダート重賞ですから秋のダート路線での活躍を目指してといった意味合いが強いレースです。今年のダート路線は、2月のフェブラリーステークスで4歳馬同士の1、2着。モーニンにノンコノユメがダート界の主役となり一気にダート路線の勢力図が様変わりするのかと思われました。されど、次走のかしわ記念ではモーニンにノンコノユメ、いずれも馬券圏外に敗れ去り、コパノリッキー、ソルテ、ベストウォーリアの6歳馬による1〜3着独占。また先月末の帝王賞ではコパノリッキーが先行して直線後続をちぎって完勝。ノンコノユメの追い上げも届かず、3馬身半差をつけて連勝を決めまだまだ実力上位をアピールした結果となりました。そのコパノリッキーは、さらなる上昇を目指し11月に行われるアメリカ・ブリーダーズカップへの直行も発表されました。

上半期の熱戦続きのダート路線に加わるべく行われるプロキオンステークスですが、今年は昨年NHKマイルカップを優勝した芝マイル王のクラリティスカイが、ダート路線へ初挑戦します。クラリティスカイは3歳時に皐月賞5着からNHKマイルカップに挑み優勝。マイル王へと輝きました。しかし秋以降成績はパッとせず、今回新境地を目指します。父クロフネがそうであったように、クラリティスカイの新たな才能開花となるでしょうか。挑戦の夏を見届けようと思います。

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