きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2016.6.30

上半期のヨーロッパ競馬

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ついこの間開幕したと思ったら、ヨーロッパ競馬は早くも次のステージに移行しようとしています。昨日もお伝えしたように、アイリッシュオークスやドイチェダービー、7月中旬のフランス革命記念日に行われるパリ大賞などは残していますが、クラシックやロイヤルアスコットを頂点とする世代最強馬の選定レースがあらかた終わり、ふるいにかけられた有力馬たちが世代を超えて最強を競うフェーズに突入します。今週土曜の中距離G1エクリプスS、来月下旬の長距離G1キングジョージ、マイルG1サセックスSなどがその舞台です。

これまでに行われた上半期のヨーロッパ競馬を、日本馬が得意とする2000m~2400m付近の中長距離レースを中心に見ていくと、ポストポンドが持ち前の安定味に加えて凄味を増しています。ドバイシーマクラシックではドゥラメンテの落鉄がなくても勝てたかどうかという強さでしたし、エプソムダービー当日の名物G1コロネーションCでは周囲を睥睨するような圧倒的な威厳を誇っていました。これで去年のキングジョージから5連勝です。大差でぶっちぎって勝つタイプではなく、レーティング的には損をしていますが、強さは本物でしょう。そのレーティングでは、イスパーン賞でヨーロッパ中を腰を抜かすほど驚かせたエイシンヒカリの爆走も上半期のハイライトと讃えて良いでしょう。3歳馬では英愛ダービーをダブル制覇したアガ・カーン殿下のハーザンド、ダービーは経験不足から若さをのぞかせて2着に敗れたエイダン・オブライエン厩舎のユーエスアーミーレンジャーにはまだ伸び代がありそうで秋への成長が楽しみです。

マイル戦戦は昨年の絶対王者ソロウが体調不振で休養中、日本のモーリスとの直接対決の機会がなかったのは残念です。モーリスは香港の雷神ジョアン・モレイラ騎手との新コンビで札幌記念から天皇賞秋と新天地を目指すようですが、いずれにしろ現役は今年限りでしょうから、どこかでもう一度世界の頂点にチャレンジしてほしいと思うのはファンの身勝手でしょうか?マイル戦線今のところ、ロイヤルアスコットのクイーンアンSを勝ったアメリカのテピン、オーストラリアで無双を続けるウィンクス、この両女王の天下という印象です。テピンはサセックスSに登録がありますが出否は微妙なようです。ウィンクスは10月下旬の地元コックスプレートで連覇を目指すのでしょうね。ちなみに2040mのこのレースにはエイシンヒカリやモーリスも招待されています。日本では秋のG1シーズン真っ盛りで翌週に天皇賞秋を控えていますから、参戦は難しいのでしょうが見てみたいという気持ちは、やはりどこかにあります。