きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

11年ぶり牝馬V

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日曜阪神競馬場では宝塚記念が行われました。勝ったのは8番人気で5歳牝馬のマリアライトでした。レースは2番人気のキタサンブラックが逃げて1000m通過が59秒1。やや重の馬場の中、速いペースでレースが流れ勝ち馬のマリアライトは中団後方からレースを進めて4コーナーで早めにマクり、ゴール直前でキタサンブラックを交わしての勝利でした。マリアライトは父ディープインパクト、母クリソプレーズ、母父エルコンドルパサーの血統です。昨年エリザベス女王杯を優勝。有馬記念4着、日経賞3着、目黒記念2着から今回の宝塚記念制覇につなげました。牝馬の宝塚記念制覇は史上3頭目。1966年エイトクラウン、2005年スイープトウショウで11年ぶりの牝馬Vとなりました。

1番人気に支持されていたドゥラメンテはクビ差とどかず2着の結果でした。スタートから後方となり道中は後方を追走。直線バラけた馬場を残り200m加速し鬼脚を繰り出したものの、マリアライトを捉えられずでした。レース後にデムーロ騎手が下馬。歩様に異常をきたし馬運車に運ばれました。阪神競馬場での第一診断の結果は左前肢ハ行で、フランス遠征は断念。登録済だった凱旋門賞への挑戦は取りやめとなり、今後についても白紙となりました。無事ターフへの復帰を願うばかりです。

3着にはキタサンブラック、4着ラブリーデイ、5着ステファノスが入りました。キタサンブラックは3着だったとはいえあれだけハイペースで逃げて最後まで逃げのこすのですから実力、スタミナともに相当なもの。ラブリーデイは前のキタサンブラックに後ろにいたドゥラメンテを打ち負かしにいく積極的競馬で4コーナーから早めの仕掛けた分、最後は止まってしまった形となりました。

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