きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2016.6.23

二冠マドモアゼルは日本びいき?

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ロイヤルアスコットが華やかな余韻を残して閉幕した翌日の日曜にはフランス・シャンティイでディアヌ賞(仏オークス)が行われました。向こうの騎手は忙しいですね。ライアン・ムーアもフランキー・デットーリも主要なジョッキーは、アスコットからドーヴァー海峡を渡って大移動です。今年の注目株は仏1000ギニーを勝って牝馬二冠に挑むラクレッソニエールという馬でした。主戦騎手は日本でもお馴染みのクリスチャン・デムーロ騎手です。鞭一本で日本にやって来ているミルコ・デムーロ騎手の弟さんですね。イタリア競馬は経済不況のあおりで大変な状態になっており、重賞レースの多くが格下げされるなど、競馬どころではない状況に陥っています。一流ジョッキーは強い馬への騎乗を求めて世界中に散っているというのが現在の状況です。そんな苦難の中で、ミルコは日本でクリスチャンはフランスでクラシックジョッキーになりました。アンドレア・アッゼニはイギリスで最強古馬ポストポンドの主戦を張っています。デットーリも元はと言えばイタリア出身ですから、この民族は伝統的に馬乗りに長けているのでしょうか。彼らの頑張りがイタリアの人々を勇気づけているのは間違いありません。身は異国の地にあっても闘い続ける彼らに声援を送りたいと思わずにはいられません。

さて仏オークスは、ラクレッソニエールが快勝しています。ジャン=クロード・ルゲ調教師はロイヤルアスコットでもケマーでG1コロネーションSを勝ったばかりで、海峡を挟んでの快挙にはビックリです。ラクレッソニエールは、フランスのローカル競馬を勝ち上がって無傷のまま牝馬二冠を制したのは、二年前のアヴニールセルタンとまったく同じです。同じと言えばこの二頭、同馬主同厩舎で父ルアーヴルというのも同じです。ルアーヴルはクリストフ・ルメール騎手をダービージョッキーにしてくれた馬でもありました。アヴニールセルタンは引退後は社台ファームに繋養されており、何年かすれば産駒が日本のターフを走ることになりそうです。そんなご縁でラクレッソニエールもいずれは来日するのかも?世界がどんどん狭くなっていく?これも日本競馬興隆の証しなのでしょうか?