きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

頼もしき瞬脚

ようこそいらっしゃいませ。

日曜函館競馬場で行われた函館スプリントステークスは、12番人気の3歳牝馬ソルヴェイグが1分7秒8のコースレコードで優勝しました。ソルヴェイグは大外からの出走でしたが、スタートからすぐに2番手の好位につけると、直線で早め先頭に立ち馬場内から迫り来るシュウジとの叩き合いをハナ差交わしての勝利でした。ソルヴェイグは今年3月のフィリーズレビューにつづいて重賞2勝目となりました。2着には2番人気の3歳牡馬シュウジが入り、1馬身1/4差で3着に7番人気のレッツゴードンキが入りました。

ソルヴェイグは父ダイワメジャー、母アスドゥクール、母父ジャングルポケットの血統になります。昨年11月にデビュー。新馬戦は単勝1.5倍の支持をうけてのレースで完勝。500万下の条件戦でつづけて3着も牡馬相手に息の入りにくいスピードレースで揉まれて力をつけ、2月の条件戦こそ初の同世代牝馬同士のレースで5着だったものの、次走のフィリーズレビューで初の重賞制覇。道中3番手を追走し最後は桜花賞3着のアットザシーサイドに1馬身1/4差をつける内容でした。
桜花賞は17着と着順こそ下でしたが、外から被せられて追えなかった展開でもありました。2つ勝った重賞ともに8番人気、今回が12番人気と単勝オッズでは低い評価でしたが、素質は十分に高く今後の成長もさらに楽しみな1頭です。3歳牝馬でスプリンターといえば、かつてアストンマーチャンがフィリーズレビューを勝ち、その後桜花賞からスプリント路線にしぼり秋のスプリント王に輝いています。2着に入ったシュウジも3歳馬で、その瞬脚にさらに磨きをかけて秋の大舞台で3歳俊英として活躍してくれることを期待します。

×