きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

サマーシリーズのシーズン到来

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夏競馬が開始され早2週間。今週からいよいよ函館競馬がスタートします。函館の開幕週では函館スプリントステークスが行われます。本レースはサマースプリントシリーズの開幕戦となり、9月11日のセントウルステークスまでの全6戦で夏の短距離王者が決定します。サマーシリーズ以降も夏の上り馬としてGI戦線で戦ってきた強豪馬との熾烈な争いも秋競馬の風物詩として有名ですから、それを含めて注目度の高まるサマーシリーズとなりそうです。

サマースプリントの成績上位者の多くが初秋に行われているスプリンターズステークスで活躍しています。2011年優勝馬のカレンチャンや2012年2着のロードカナロアなど、スプリント界を牽引してき名馬たちがその後のGI戦線で優秀な成績を収めています。函館の芝1200mのスタート地点は、2コーナー奥の引き込み線にあり、バックストレッチを3コーナーまで真っ直ぐ向かっていくレイアウトとなっています。後半で上りのかかるタフなコースゆえに、スプリント能力だけでなく洋芝を走り抜けるパワーも必要不可欠となります。

今年もサマーシリーズ初戦から素質あふれる馬たちが揃います。

注目はデビューから無傷の3連勝を記録した期待の3歳馬シュウジ。ファルコンステークス、NHKマイルカップと今一歩の結果でしたが、どちらも力のいる馬場であったことと距離も1400~1600mと長かったのが敗因でしょう。勝鞍をみると暑い夏の季節に勝っていますから、これからの季節が本領発揮といったところでしょうか。父のキンシャノキセキも短距離戦で活躍した馬ですから、今回のレースは復活の狼煙をあげるに最適なレースともいえますね。

対するは、函館のコースに実績のあるアクティブミノル。前走の高松宮記念ではビッグアーサーの4着に健闘。一時の不振から抜け出す兆しも見られます。昨年はスプリントシリーズ最終戦のセントウルステークスを10番人気の低評価を覆して見事優勝していますから、今年もサマーシリーズを盛り上げてくれそうです。

他にもキングカメハメハ産駒のレッツゴードンキやサクラバクシンオー産駒のローレルベローチェなどスプリント界を主戦とする素質馬が出走しますから、初戦の行く末に要注目です。

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