きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

●今年5月のG1ターフクラシックSを勝った後、疝痛で緊急入院したアメリカの主砲ワイズダン。コディーノの不幸な出来事と時期が重なっただけに心配されましたが、術後は順調で今月末のサラトガで復帰戦に臨むようです。G2を一叩きして9月中旬のG1ウッドバインマイルSに向かいます。7歳になりましたが、元気な限りは引退の二文字のないせん馬ですから、BCターフ3連覇、3年連続年度代表馬を目指すことになります。

●先だってもお伝えしましたがヨーロッパでも老雄が健在です。8歳キャヴァルリーマンが長距離三冠の一角G2グッドウッドC3200mを同厩舎同馬主のアージーマーの追撃を首差こらえて制しました。執念の勝利ですね。前走ニューマーケットのG2プリンセスオブウェールズS2400mに続いての連勝で、ますます意気盛ん。これで今季は4戦3勝2着1回と絶好調。9月中旬の三冠最終関門G2ドンカスターC3600mから11月初旬のメルボルンC3200mで3歳時のパリ大賞以来5年ぶりでG1・2勝目をめざす?

●ヨーロッパでは2歳重賞もたけなわで、今週は今季最初のG1戦フィニークスSが行なわれます。エントリーしてきた馬で気になったのは2頭のスタースパングルドバナー産駒。馬名は星条旗を意味しますが、生まれも育ちもオーストラリアです。イギリスに移籍後、2010年のゴールデンジュビリーSで父ショワジールと親子制覇となる勝利を飾っています。翌年にはクールモアで種牡馬となりますが、受精能力に問題があったのか1年だけで廃用、現役復帰しましたが、さすがに良いところは見せられませんでした。今年の2歳馬が初年度産駒にしてラストクロップということになります。現在までに少ない産駒から11頭がデビュー、5頭が勝ち上がり、なかなかです。2戦2勝でコヴェントリーSを制したジワォシグナル、この馬はジョアン殿下のアルカシャブレーシングの所有馬で注目度は高いです。クイーンメアリーSのアンセムアレキサンダーは3戦2勝、牝馬らしい仕上がりの早さが魅力です。何とか希少な血を残してほしいものです。

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