きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ロイヤルアスコット馬主になる

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日本期待のエイシンヒカリやエイシンエルヴィンが出走するロイヤルアスコット開催が1週間後に開幕します。“シャンティイぶっちぎり劇の衝撃”がよほど強烈だったのか、今のところ1番人気に支持されているヒカリは引き続き武豊騎手、エルヴィンも追い切りにクリスチャン・デムーロ騎手が乗っていましたから続投なんでしょう。日本で活躍しているミルコ騎手の弟さんです。ともに相手は格段に強くなりますが、良い競馬を見せてくれるでしょう。

さて、そのロイヤルアスコットの新しい名物として定着してきているイベントに開催前日に開かれるコブス社のロンドンセールがあります。ダイアナ妃もお住まいになっていたケンジントン宮殿を舞台に華やかに開かれるサラブレッドのセリ市です。上場される馬にはロイヤルアスコット開催の登録馬も含まれており、運良く落札できれば一夜にしてロイヤルアスコット出走馬主になれるという夢のようなセールです。馬主登録はもちろん、新しい勝負服の手配まで空を飛ぶようなスピードでやってくれます。落札者はまさに王侯貴族気分、最上級のおもてなしが待っているわけです。

今年の目玉は、ジェットセッティングというアイリッシュ1000ギニーの女王です。イギリスで1000ギニーとオークスを連覇した最強牝馬マインディングの追撃を封じ込んでの勝利でした。開催4日目のG1コロネーションSにエントリーしていますが、果たして彼女はどんな勝負服で姿を現わすんでしょうか?イギリスのブックメーカーにかかると、これも賭けの対象になってしまいそうです。それはさておき、現在のオッズでは、さすがにマインディングは出てこないでしょうから、オブライエン厩舎の副将格ヴァリードイルとBCジュベナイルフィリーズターフでアメリカ修行したネモラリアが仕上がり早モアザンレディの血を買われて人気、ジェットセッティングは3番手グループといった案配です。ロイヤルアスコットドリームの行方にも注目が集まります。

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