きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2016.6.2

混戦?四強?

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一足早く行われた日本ダービーは、皐月賞とまったく同じ顔ぶれが掲示板を独占して、今年の3歳世代は“五強”という結果で落ち着きました。今週土曜にエプソムで開催される本家ダービーは、大混戦というのがもっぱらの評判のようです。日本円にして約1200万円と高額の追加登録料を気前良く払ってまで出てくる馬が続出して戦国ダービームードに輪をかけています。

人気の上では、一応“四強”という形になっています。戦国の世なら特殊能力に長けたレンジャー部隊の出番?ユーエスアーミーレンジャーと頼りになりそうな馬名の馬が暫定1番人気に推されています。母ムーンストーンは愛オークス馬と分かりやすい良血馬でもあり、名門オブライエン厩舎の不動のエースジョッキー、ライアン・ムーアが鞍上というのも信頼感に繋がっているのでしょう。昨年のゴールデンフォルンに続いて連覇を狙うジョン・ゴスデン調教師とデットーリ騎手のコンビは、追加登録料を払ってウィングスオブディザイアで勝負をかけてきました。フォルンと同じく最重要トライアルのG2ダンテSの勝ち馬です。4月に入ってからデビューした馬で、ダービーは初お目見えから54日目にあたります。最近ではルーラーオブザワールドが56日間でダービーの頂点に上り詰めていますが、ウィングスが勝てば今世紀最速の出世物語を実現します。

この2頭を追いかけるのがユリシーズとクロスオブスターズ。ユリシーズは日本でもお馴染みのニアルコスファミリーのオーナーブリーダー馬で、まだ未勝利を勝ち上がったばかりですが、ディープインパクト産駒のニューワールドパワーを8馬身ちぎった末脚が強烈で一気にスターダムを駆け上がりました。もっともこの馬は二度叩かれており、ニューワールドはデビュー戦であったハンデを考えれば、ディープ産駒の本場上陸にそう悲観的になる必要もないのですが。今後が楽しみです。クロスオブスターズはフランスから追加登録での参戦。混戦と言われた5年前のダービーでプールモアに強烈な末脚を披露させたアンドレ・ファーブル調教師とミカエル・バルザローナ騎手のコンビです。不気味さひとしおです。さて、評判どおり“四強”ダービーとなるのか?それとも波乱の嵐を呼ぶのか?興味尽きない週末のエプソム競馬場です。