きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

世代最強馬決定戦

ようこそいらっしゃいませ。

2016年、3歳馬の頂点を決するダービーがいよいよ今週日曜に迫りました。「ダービーへようこそ。」のポスターやキャッチコピーが各所に踊ります。

日本ダービーは今年で83回目の歴史を数えます。創設は1932年。イギリスのダービーに範をとり「東京優駿大競走」として目黒競馬場の芝2400mで歴史をスタートさせました。「日本でも英国ダービーにならった競走を設けるべきだ」の意見は早くからありました。1923年に競馬法が制定によりその機運が上昇。当時サラブレッド生産の中心となっていた小岩井農場、下総御料牧場以外にも民間牧場が育ってきたことを受けて、日本ダービーが開催へと向かうこととなりました。
当時ダービーの開催時期については、馬の成長を待って秋の開催を希望する意見があったようです。しかし日本ダービー創設の中心人物だった安田伊左衛門氏は春開催に執着。ダービーを目標に馬の生産、競馬を変えていく意志を貫き春の開催となります。

日本ダービーは1934年から府中の東京競馬場に舞台を移して行われ、以降は距離・競馬場とも一度も変更することなく現在まで「競馬の祭典」として行われています。

さてその日本ダービーですが、新たに主役の1頭に踊り出た皐月賞馬ディーマジェスティに、マカヒキ、サトノダイヤモンド、エアスピネル、リオンディーズが中心となり今年の日本ダービーを迎えます。
「世代最強馬決定戦」
今年は例年にもましてその言葉が重みを増しています。出走各馬への想いやレースへの推理を深めながら、当日への楽しみがさらに高まっていきます。

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