きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

3頭の女王。いざ舞台は秋へ

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2016年のオークスが終わりました。勝ったのは1番人気に支持されていたシンハライトでした。2歳女王メジャーエンブレムに桜花賞馬ジュエラーの両G1馬が不在とあって、大激戦、そんな見方もされていた今年のオークスでしたが、終わってみればオッズどおりシンハライト、チェッキーノの1、2着。3着にフローラステークス5着から巻き返した5番人気のビッシュが入った結果でした。

レースを振り返ると、ダンツペンダントが1000m通過59秒8で逃げてレースをつくり、チェッキーノ、その後ろにシンハライトと両馬後方に位置取りして前半が展開。最終コーナーでチェッキーノが外、シンハライトは馬群の中を突いていざ直線での末脚勝負となりました。残り200mを切り、ビッシュが先頭へ。そのまま押し切るかと思われていたところでチェッキーノ、シンハライトが末脚を伸ばし、クビ差シンハライトがチェッキーノを抑えての3歳女王となりました。

しかし最後の直線。どうしても勝ちたかったのでしょう。審議にこそならかなったものの、強引に進路をこじ開けたプレーにはどこか後味の悪さも残ったレースでもありました。かつてトールポピーでオークスを勝ち取った際と同じような思いをさせられました。

これで3歳牝馬クラシック戦線にはメジャーエンブレム、ジュエラー、シンハライトの3頭の女王が誕生しました。NHKマイルカップ制覇後、次走へ注目が集まっていたメジャーエンブレムは秋へ向けて放牧へ。ジュエラーも全治3ヵ月ですからじっくり休養して秋に備えます。どの馬が3歳牝馬の頂点なのか。いざ舞台は秋へと向かいます。

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