きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

新たなヒロインを待つオークス

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日曜東京競馬場で行われるオークスの枠順が決定しました。春先まではメジャーエンブレム一色だった勢力図からは一転、桜花賞で見事戴冠を手にしたジュエラーが全治3か月の骨折診断でオークスへの出走断念となり、模様様変わりしてオークスを迎えることになりました。

今年で77回目を迎える優駿牝馬・オークスは、1938年に創設された4歳(現3歳)牝馬限定の重賞競走「阪神優駿牝馬」がその前身になります。イギリスのオークスに範をとり創設されたレースで、当時は阪神競馬場芝2700mで行われていました。その後、距離を短縮。1946年に舞台が東京競馬場へと移され、それに伴い「優駿牝馬」に改称されました。オークスの副称がつくようになったのは1965年からで、以前は秋に行われていました。諸外国と同じ春開催となったのは1953年からになります。

さて今年のオークスですが、春の主役2頭の名が出走馬に刻まれなかったことでどの馬にも希望が訪れたかのうような形となりました。
その中でも主役となりそうなのが桜花賞2着のシンハライトでしょうか。桜花賞では一度は先頭に立つもハナ差ジュエラーに敗れ2着でした。鞍上の池添騎手は、この春、天皇賞(春)で13番人気のカレンミロティックを2着にNHKマイルカップではロードクエストで2着、ヴィクトリアマイルではショウナンパンドラで3着とG1まであと一歩がつづいてます。このオークスこそはとの思いが強いことでしょう。

シンハライトについで印が集まるのはエンジェルフェイスで、未勝利戦を勝ちさらには前走フラワーカップでは逃げ切って後続を完封。余力ある勝利でオークスへと駒を進めました。
また全兄にコディーノがいる良血チェッキーノも楽しみな1頭で、未勝利戦からアネモネステークス、フローラステークスと連勝。前走のフローラステークスでは3馬身差をつけての完勝で、オークスへの出走となりました。

新たなヒロイン誕生を待つオークス。
鮮やかな舞でこの日一番の輝きを魅せるのはどの馬でしょうか。

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