きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

古馬最高の栄冠を

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今週からファン待望のG I 競走が毎週開催されます。
G I 連続開催の初戦を飾るのは、ステイヤー日本一決定戦の天皇賞(春)。京都競馬場の芝3200mを舞台に古馬最高の栄冠を巡り、強豪馬たちが激突します。

今回で153回目を数える天皇賞は、JRAの長い歴史の中で最も古いGⅠ競走の一つで、1905年(明治38年)に日本レースクラブが明治天皇から「菊花御紋付銀製花盛器」を下賜されたことにより創設した「エンペラーズカップ」が天皇賞の前身となっています。過去の優勝馬には、タマモクロス・スーパークリーク・メジロマックイーン・スペシャルウィーク・テイエムオペラオーなど名馬の名がずらりと並び、近年ではフェノーメノが2013・2014年と連覇の偉業を達成しています。

今回の注目馬は、なんといっても目下5連勝中のゴールドアクターでしょう。中山で行われた前走の日経賞では有馬記念の優勝がフロックではなかったことを証明する力強い走りを見せてくれました。天皇賞を目標に調整してきたとのことですから、調整途中の日経賞で優勝したことは、さらなる上積みを期待させますね。

これに対するは、有馬記念・日経賞とゴールドアクターの2着に敗れ、リベンジを誓うサウンズオブアース。500kgを超える雄大な馬体には、長距離を走り切るスタミナと精神力が備わっています。

他にも前哨戦の大阪杯でポテンシャルの高さを改めて見せてくれたキタサンブラックや昨年の天皇賞(春)で惜しくもクビ差の2着となったフェイムゲーム、ダイヤモンドステークスでステイヤーの能力を開花させたトゥインクルらもいます。

京都の芝3200mはスタート地点から3コーナーまでの距離が約400mあり、2週目の3コーナー過ぎの下りからペースアップし、そのままゴールまで長く脚を使い続けることが重要となります。菊花賞よりも200m長く、古馬同士の対決となるのでスタミナの配分と勝機に内を突ける操作性が勝敗を握るカギとなりそうです。歴史ある伝統の一戦に要注目です。

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