きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

女王をおびやかす春色小町

ようこそいらっしゃいませ。

今週から2回東京、3回京都が開幕、土日合わせて福島牝馬ステークス、フローラステークス、マイラーズカップと3つの重賞レースが行われます。
土曜福島競馬場のメインは牝馬重賞の福島牝馬ステークスです。今年で13回目を迎えるレースで、優勝馬にはヴィクトリアマイルへの優先出走権が与えられます。これまで福島牝馬ステークスを経由してのヴィクトリアマイル優勝馬こそでていないものの、女王まであと一歩、あるいは女王をおびやかすような走りを魅せる馬を送りだしているのがこの福島牝馬ステークスです。

第1回のヴィクトリアマイルで馬券にこそ絡めなかったものの、16番人気の低評価を覆して4着と掲示板に入ったコスモマーベラスは福島牝馬ステークスを経由して府中の舞台へと向かった馬でした。2008年のヴィクトリアマイルで人気上位馬が掲示板を独占する中でただ1頭13番人気で4着に入ったヤマニンメルベイユも、福島牝馬ステークスを経由した馬でした。その翌年、女傑ウオッカの2着に入った11番人気のブラボーデイジーは前走でこの福島の舞台を優勝した馬でしたし、2013年のヴィクトリアマイル3着したマイネイサベルは前走福島牝馬ステークス2着からの参戦となった馬でした。また、昨年のヴィクトリアマイルで2000万馬券の大波乱を演出した1頭ミナレットは、福島牝馬ステークス5着から女王決定戦の舞台へと向かい18頭中18番人気で3着に入り、観衆を仰天させたのは記憶に新しいところです。

今年の福島牝馬ステークスには16頭が揃いました。古馬牝馬路線は女傑揃いで間に割って入るのは至難な技ですが、それでも過去の例をみるようにこの福島牝馬ステークスから女王の立場をおびやかすような春色小町が今年も登場することを期待します。

×