きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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船橋の名伯楽・川島正行調教師が7日に逝去されました。66歳でした。1964年に船橋競馬で騎手としてデビューした川島さんは、通算786勝うち重賞13勝の成績を残して1987年に騎手を引退。調教師へと転身します。活躍馬の多くが中央で見切りをつけられ地方へと移った馬が多かったことから、川島再生工場の異名をもつけられました。

川島さんが手がけた馬で歴史にその名を深く刻んだのはアジュディミツオーにフリオーソでしょう。2004年に東京大賞典を制覇したアジュディミツオーを翌年3月にドバイワールドカップへ挑戦させます。地方所属馬として初めての挑戦でした。結果は6着に終わりますが、世界へ向けた大きな挑戦でした。NARグランプリで最優秀調教師賞を9回受賞、手がけた馬で東京ダービー5勝は歴代最多タイ記録、地方競馬のステータスを向上させた偉大なホースマンの死が悔やまれます。ご冥福をお祈りいたします。

日曜小倉競馬場で行われた小倉2歳ステークスは、びっくりの結果でした。勝ったのは15番人気のオーミアリスでした。直線大外から猛然と追い込んできてのハナ差勝利、すでに2勝している人気のレオパルディナを交わしての大金星でした。

新潟競馬場で行われた新潟記念は、直線では10頭近くが猛然と叩き合う大激戦となりました。勝ったのはマーティンボロで、各馬が叩き合う中を抜け出してのクビ差勝利でした。マーティンボロは今年5歳で、前々走の中日新聞杯優勝、前走の小倉記念2着、そして新潟記念優勝と、着実に力をつけている印象を受けます。今年のサマーシリーズ2000優勝も手にして、秋への飛躍に楽しみが広がります。

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