きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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●バーデン大賞でシーザムーンを撃破したアイヴァンホーは前走で仏遠征、G2シャンティ大賞は勝ち馬から3馬身程度ですが6着に敗れています。遠征のハンデか馬場が合わなかったのか展開が向かなかったのか残念な結果でした。そのレースを勝ったのはスピリッツジムというガリレオの4歳馬。今季に入って急激に力を付け、次走G1サンクルー大賞を含めて目下5連勝中という上がり馬です。アイヴァンホーとの比較から凱旋門賞でも注目でしょうか。仏遠征のヴィクトワールピサやキズナが現地でお世話になったパスカル・バリー調教師の管理馬です。

●バリー師は日本産ディヴァインライト産駒のナタゴラで欧州クラシック制覇の快挙を達成した日本通の名伯楽、現2歳馬にも母父サンデーサイレンスの期待馬が出現しました。母は日本の白老ファームで誕生し父にシーザスターズを迎えたナイトオブライトという牝馬です。カタールのジョアン殿下が9億円で競り落とし早くも来春のクラシック候補と熱い視線を浴びているガリレオ産駒アルナアマアが出走したフランスのG3オマール賞に登場。アルマアナアに先着する2着に大健闘しました。楽しみが膨らみます。

●凱旋門賞当日に行われる名物スプリントG1・アベイドロンシャン賞に2歳の身で挑戦するティギーウィギーを出して注目を浴びるコディアク産駒の勢いが良いです。先月23日のカラ、G3ルネサンスS6Fをジェイメシーが勝ちました。この馬、重賞級で堅実な走りをするのですが、2着止まりでなかなか勝てませんでした。ところが今回はG1・2勝馬ゴールドロードバイロンなどを破って愁眉を開いた格好です。コディアクはデインヒル産駒でインヴィンシブルスピリットの半弟という良血馬です。兄も“フランケル2世”と評判の高い快速キングマンを出すなど今季絶好調でリーディングもガリレオには水を開けられていますが2位に付けています。競馬にはこうした勢いも大きな味方になるようですね。

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