きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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2005年の秋華賞馬エアメサイアが繋養先で放牧中の事故のため亡くなったと報じられました。

エアメサイアは2004年11月にデビュー。父サンデーサイレンスにオークス2着のエアデジャヴーの仔として期待を集めて新馬勝ちを収めると、2戦目の白梅賞でディアデラノビアに屈したものの3戦目のエルフィンSを勝ち上がりその才能を開花させはじめます。

しかしこの年の牝馬クラシック戦線はラインクラフトにシーザリオ、デアリングハートなどの牝馬が集結。桜花賞は8頭の重賞ウィナーが揃い、収得賞金800万円の馬が抽選対象にすらならずに除外という例年以上にハイレベルなメンバーが揃ったレースとなりました。

層の厚いメンバーの中で4着におわったエアメサイアでしたがつづくオークスではシーザリオの2着と奮闘。ひと夏を越し前哨戦で春の女王ラインクラフトを破ると、連勝で秋華賞を勝ち念願の戴冠を果たしたのでした。桜花賞3着、オークス2着、秋華賞3着におわった母エアデジャヴーの無念を晴らす、まさに会心の走りでした。

そのエアメサイアは2006年のヴィクトリアマイルを最後に引退。繁殖入りします。ロックオブジブラルタル、ジャングルポケット、キングカメハメハと交配され、まだまだこれからの年齢でした。非常に残念です。ご冥福をお祈りします。

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