きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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日曜は阪神と新潟競馬場でそれぞれ重賞レースが行われます。阪神競馬場のメインは神戸新聞杯です。3歳クラシック最終章・菊花賞へ向けての重要な前哨戦です。先週のセントライト記念ではダービー2着のイスラボニータが他のダービー出走上位馬を含めた有力馬を退け完勝。順調ぶりをアピールし、菊花賞へと駒を進めました。

西の神戸新聞杯にはダービー馬ワンアンドオンリーが出走。ダービー出走組に皐月賞3着でダービーは無念の回避となったウインフルブルーム、夏の上がり馬が加わり、最後の一冠へ向けたそれぞれの熱意がぶつかり合います。ワンアンドオンリーを凌駕する新たな有力馬が名乗りをあげれば菊への覇権争いがより激しくなるのですがどうでしょうか。

新潟競馬場は古馬秋のG1戦線の指標となるオールカマーです。天皇賞(秋)へ向けた前哨戦で、前走で小倉記念を勝ったサトノノブレスが単勝2.3倍で1番人気、ついでマイネルラクリマが7.8倍、クランモンタナが8.6倍、フェイムゲームが8.7倍、カレンブラックヒルが14.6倍とつづいています。

オールカマーとは、まさにそのレース名のごとく地方馬にも、古くはアラブ馬にも門戸を広げたレースで、いまのように地方と中央の交流が盛んに行われる以前はこのオールカマーが交流競走を代表するレースでした。今年からオールカマーの優勝馬には天皇賞(秋)の優先出走権が与えられるようになりました。ただレース名の意義を考えれば、中央以外の出走馬が見れなくなっているのは残念な限りで、オールカマーの名のごとく外からの参戦を促す施策も必要にも感じます。

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