きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週より秋のG1シリーズが開幕です。今年は新潟で行われるスプリンターズステークスです。昨年まで短距離路線には絶対王者ロードカナロアが君臨。2012年秋、2013年春秋とスプリントG1を制覇し、香港スプリントで連覇を達成、有終の美を飾りました。

王者不在で迎えた今年、混戦模様となったスプリント路線で一歩抜けだしたのは4歳馬のコパノリチャードでした。道中2番手につけて最後は3馬身ちぎる勝ち方でG1初制覇し主役の座に輝いたのです。そのコパノリチャードは、京王杯スプリングカップへ出走。結果を受けて安田記念参戦を見送り、今回休み明けぶっつけでのスプリンターズステークスとなりました。

コパノリチャードの座を奪うべく、一昨年の2歳女王でキーンランドカップを勝って挑むローブティサージュ、昨年2着のハクサンムーン、前哨戦でハクサンムーンに勝ったリトルゲルダ、アイビスサマーダッシュで初の重賞タイトルを手にしたセイコーライコウ、春に豪州G1を勝ったハナズゴールらが出走登録しています。短距離王を巡る想いは春以上に熾烈さを増しそうです。

さらに今週はフランスで凱旋門賞が行われます。日本からはジャスタウェイ、ハープスター、ゴールドシップの3頭が出走。1年前のオルフェーヴルの敗戦がとおい過去のように感じさせるほど、期待が高まる3頭の出走です。昨年のレース後、凱旋門賞を日本馬が手にするまであと何年かかるのだろうと高く感じた世界の壁にわずか1年後にこうして3頭もの日本馬を送り出せたことは日本の底力を感じさせられます。昨年に引き続き、非常に楽しみな週末になりそうです。

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