きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2016.1.23

大種牡馬キングマンボ死す

ようこそいらっしゃいませ。

20日に米国レーンズエンドファームからキングマンボの安楽死が伝えられました。キングマンボは今年26歳で老衰による衰弱が著しく、繋養先の同ファームで最後は安楽死の措置がとられたようです。

キングマンボは父ミスタープロスペクター、母はヨーロッパのGIレースを10勝した名牝ミエスクで、ミエスクの初仔となり超良血馬としてデビュー前から期待を集めた馬でした。現役時代は13戦して仏2000ギニー、セントジェームズパレスステークス、ムーラン・ド・ロンシャン賞とGI 3勝。その後、種牡馬入りします。日本でその名を最初に印象づけたのが、初年度に産まれたエルコンドルパサーでした。

エルコンドルパサーは3歳(当時は4歳時)にNHKマイルカップ、ジャパンカップを優勝。翌年はフランスへと遠征し凱旋門賞でモンジューと激闘を繰り広げてキングマンボの血を開花させます。当時国内の状況はサンデーサイレンスが国内の血や記録を塗り替えようとしていた時代で、トニービンにブライアンズタイムが対抗するかたちで三つ巴の状況の中、次世代を担う種牡馬としてエルコンドルパサーに期待が集まり、引退後、種牡馬入りしたエルコンドルパサーはヴァーミリアンにアロンダイト、ソングオブウインドとGI馬を誕生させます。しかし、父キングマンボから伝わるミスプロ系の血が国内でも広がりをみせようかとしていた矢先、エルコンドルパサーは7歳で死去。若くしてこの世を去ってしまいます。その途絶えかけた国内での血の流れを再び呼び戻したのが2004年のダービー馬キングカメハメハでした。

キングカメハメハは去年、JRA通算1300勝達成、GIではクラシック二冠のドゥラメンテに桜花賞馬レッツゴードンキ、朝日杯フューチュリティステークス馬のリオンディーズ、ラブリーデイを送り出し、ディープインパクト産駒がクラシック戦線デビューした2011年より種牡馬リーディングを競いあっています。ブルードメサイアーでみれば、国内ではサンデーサイレンスvsキングマンボの激突がいまなお続いている状況です。

キングマンボはキングズベスト、レモンドロップキッド、サンクルー大賞にジャパンカップを勝ったアルカセットなど世界でGI馬を送り出し、ブルードメサイアーとしてもキャメロット、ルーラーオブザワールドなど世界の競走馬の血に影響を与えています。
どうぞ安らかに眠ってください。