きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

なるか、前人未到の大記録

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日曜は阪神競馬場で朝日杯フューチュリティステークスが行われます。16頭が揃いました。今年の話題の中心は11番に入ったエアスピネルです。土曜日のこのコラムを書いている時点では単勝1.5倍。2番人気が新馬勝ちから参戦でキングカメハメハ×シーザリオの超良血リオンディーズで5.7倍。3番人気はシュウジで10.3倍ですから、上位2頭、とくにエアスピネルへの人気が集中した状態になっています。

武豊騎手が初めてG1を手にしたのがデビューした翌年1988年の菊花賞でした。トライアルで不運がかさなり賞金を加算できなかったスーパークリークは、フルゲート18頭で出走順19番目でした。しかしその後2頭が出走辞退。絶たれかけたと思われていた道が土壇場で開き、出走かなったスーパークリークは5馬身差をつけての圧勝劇でクラシック最後の一冠を手にしたのでした。インをつき19歳とは思えない冷静沈着な騎乗、武豊騎手への見出しがとても懐かしく感じます。

あれから四半世紀。スペシャルウィークでダービージョッキーとなり、ディープインパクトで三冠達成。オグリキャップの引退レースに、メジロマックイーン、エアグルーヴ、ファインモーションにクロフネ、ダンスインザダーク、カネヒキリなど、挙げればきりがないほどの名馬とともにG1タイトルをつみかさねてきました。朝日杯フューチュリティステークスを勝てばJRA平地G1完全制覇になります。もちろん史上初の快挙です。みなひとしく公平に馬や騎手を応援しなければならないのでしょうが、今回はぜひ武豊騎手に頑張ってほしい、そんな気持ちでレース発走を迎えることになりそうです。

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