きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

頼もしき女王の舞

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先週は香港の舞台で日本馬の躍動に沸いた週末でしたが、国内では2歳女王決定戦阪神ジュベナイルフィリーズが行われました。
1番人気はメジャーエンブレムで2.5倍、2番人気がデンコウアンジュで7.4倍、3番人気はブランボヌールで7.8倍、4番人気がアットザシーサイドで8.5倍、以下キャンディバローズ、アドマイヤリード、クロコスミアと人気がつづいてのレースとなりました。

レースを制したのは1番人気メジャーエンブレムでした。
場内がビックリするほどのロケットスタートを決めて先手を奪ったメジャーエンブレムは、いったん控えて2番手を追走します。前走アルテミスステークスではそのまま我慢できずに前に行ってしまったメジャーエンブレムでしたが、今回は逸る気持ちを抑えての走りとなりました。道中リラックスしてのレースでしたから、最後は圧巻。4コーナー早め先頭から直線でラクに抜けだしての完勝でした。

メジャーエンブレムは父ダイワメジャー、母父オペラハウス、母キャッチータイトルの血統になります。ダイワメジャー産駒でのG1馬といえば、NHKマイルカップを無敗で制覇したカレンブラックに、春の高松宮記念を先行して押し切ったコパノリチャードがいます。メジャーエンブレムはダイワメジャー産駒3頭のG1馬になります。カレンブラックやコパノリチャードとはまた個性の違う馬が誕生しました。

2着には10番人気のウインファビラス、3着には3番人気のブランボヌールが入りました。掲示板にのった上位馬はいずれも中団、あるいは後方からの追い込みで、先行して残ったのはメジャーエンブレムだけになります。現時点ではメジャーエンブレムが頭ひとつ飛び出している感じです。ひと冬を越しどれだけその差を詰めることができるでしょうか。来年に春が楽しみになりました。

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