きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

混沌?年度代表馬

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急に木枯らしが身にしみるようになった今日この頃ですが、この季節になると年度代表馬の行方が話題に上ってきます。ヨーロッパは既に英ダービーと凱旋門賞制覇のゴールデンホルンが順当に戴冠し、アメリカは年明けの選考になりますが三冠馬アメリカファラオで鉄板でしょうね。日本はというと欧米のような抜きん出た存在が見当たらず、これからのジャパンC、有馬記念、場合によっては香港国際競走の結果次第というところでしょうか。今年G1を3勝した馬はなく、宝塚記念と天皇賞秋のラブリーデイ、安田記念とマイルチャンピオンシップでマイル二冠を制したモーリス、皐月賞とダービーの二冠馬ドゥラメンテ、オークスと秋華賞・牝馬二冠のミッキークイーンがそれぞれ2勝で年度代表馬へのアドバンテージを握っている形です。イメージ的には重賞4勝を加えて年間を通して活躍したラブリーデイが一歩リードなのでしょうが、レース内容を吟味すれば、モーリス、ドゥラメンテ、ミッキークイーンもそれぞれに強くインパクトのある勝利でした。そこのあたりはキチンと評価してあげたいですね。

そのラブリーとミッキーが激突するジャパンC、スターホースの存在はありませんが個性派の役者が揃って面白いレースが期待できそうです。ミッキーの53キロは末脚の切れを増しそうでなんとも魅力に映りますね。出走叶った人気者ペルーサがどんなレースを見せてくれるかもワクワクものです。外国馬も地味ですが、今回のメンバー構成なら出番があって不思議はない気にさせられます。根拠はないのですがサイン馬券ファンはフランスをキーワードに買ったりするのでしょうか?9.11テロの悲劇があった2000年の有馬記念では、マンハッタンカフェとアメリカンボスのアメリカ絡みワントゥーが大きな話題を呼びましたね。フランス調教馬のイラプトか、馬名もズバリのトリップトゥパリスか、こうした馬券が混戦模様に拍車をかけたりします。ともあれ、まぁ、いろんな楽しみ方ができそうな今週のジャパンCではあります。

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