きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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ディープインパクトの半妹トーセンソレイユのデビューで明日の京都6R新馬戦(芝1800m)に注目が集まっています。競走馬としてはもちろんですが、繁殖生活も考えると、この先10年、15年と楽しませてくれるでしょうから、ファンにとっては応援のしがいがあるというものです。

さて、相手関係はというと、これがなかなか骨っぽい。ダービー馬エイシンフラッシュの半妹アルテミスハート、名短距離馬ビービーガルダンの半弟レッドサクセサー、ポンと勝ち上がって不思議のない血統背景です。

個人的に見ておきたいと思っているレッドクラーケンは、先週やっと産駒初勝利を上げたメイショウサムソンの息子。サドラーズウェルズ系にサンデーサイレンスの配合ですが、血統表をたどるとスペシャルとイサデルの全姉妹クロス。エルコンドルパサーを輩出し、その先例に学んだクールモアがヘンリーザナヴィゲーターなどを出した配合です。

この配合ではミスプロ系などアメリカ血統のアシストがけっこう欠かせない要素になっているのですが、母父SS、母母父ミスプロ直仔ベロットが補強され、長めの距離で芝、ダートを問わず走れそうな雰囲気ですね。母の全兄弟であるタイガーカフェやフサイチジャンクも早い時期から活躍し皐月賞ではそれぞれ2着と3着、SSとミスプロの良さが着実に伝えられています。

種牡馬失格の烙印を押されかねない父の名誉を背負ってバリバリの血統馬とくつわを並べてのゲートインですね。こういう競馬も夢があっていいな、と思っています。

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