きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

マリアライト戴冠、G1初挑戦で秋女王の座

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日曜京都競馬場では今年で40回目となるエリザベス女王杯が行われました。
雨はやみ馬場はやや重まで回復。1番人気は昨年2着のヌーヴォレコルト、昨年の覇者ラキシスが2番人気になり、3番人気はルージュバック、以下、タッチングスピーチ、クイーンズリング、マリアライトとつづいてのレーススタートとなりました。

ヌーヴォレコルトの雪辱なるか、あるいはラキシスの連覇か、または3歳新世代女王の誕生かといったあたりがレースの焦点にもなっていましたが、勝ったのは6番人気のマリアライトでした。
レースはウインリバティが後続を引き離して逃げて、残り800mをすぎても5、6馬身以上差をつけとばしていき、直線に入ってもなお先頭をキープしたままでの最後の攻防へと向かいます。そんな中で先に抜けだしたのはマリアライトでした。馬群中団追走から直線では馬場真ん中から抜け出し、その後ろから迫り来るヌーヴォレコルト、あるいは内から伸びてきたフーラブライドや、外から迫り来るタッチングスピーチ、ルージュバック、スマートレイアーの追い上げを振り切ってのゴールでした。
マリアライトは前走オールカマー5着からのエリザベス女王杯出走でした。オールカマー時は放牧明けプラス12キロあった馬体を今回は10キロ絞ってのレースで、G1初挑戦にて初の重賞タイトルが秋女王の戴冠となりました。

雪辱を誓ったヌーヴォレコルトは昨年につづき2着、3歳牝馬勢ではタッチングスピーチは3着、久々の復帰戦となるルージュバックは4着、昨年の覇者ラキシスは11着の結果でした。直線手前や直線でのごちゃつきがなければまた違った結果にもなったのでしょうが、今回は先に勝負を仕掛けた蛯名騎手の判断が実を結びました。春にハープスターが引退、ヌーヴォレコルトが女王決定戦で敗れたときはどうなることかと思われた牝馬戦線ですが、天皇賞(秋)4着のショウナンパンドラに、ジャパンカップへと向かうミッキークイーンへも期待が高まり、牝馬路線は層がよりいっそう充実した感じも受けた今年のエリザベス女王杯でした。

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