きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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中山開催を中止に追い込んだ先週日曜の豪雪、オフィスの窓越しに見る東京の風景はマダラ模様、まだあちらこちらに雪が残っています。さて、今週の3日間開催、重賞4連戦のトップバッターは充実エーシンメンフィスが登場する京都牝馬Sです。

父メダグリアドーロと言えば歴史的名牝として名を残すレイチェルアレクサンドラが思い出されます。生涯19戦13勝2着5回の圧倒的な成績もそうですが、09年、3歳時の8戦8勝という無敵ぶりは今でも語り草です。

オークスを20馬身余り、マザーグースSを19馬身余りの大楽勝。もはや牝馬に敵なしと挑んだプリークネスSではダービー馬マインザットバードを撃破し、ハスケル招待HではベルモントS馬サマーバードを6馬身も後方に捨てました。

文句なしに事実上の三冠馬と言って良い活躍ぶりでした。破竹の連勝街道を走る年上の女傑ゼニヤッタを抑えて、この年の年度代表馬に選ばれたのも当然でしょうね。

メダグリアドーロは北米においてサドラーズウェルズの血を花開かせた功労馬ですが、牝馬が強いのが目立ちます。レイチェル以外にもオークス馬プラムプリティが出ています。エーシンメンフィスの急上昇もうなずけます。

母テネシーガールは同系馬主の平井豊光さんの愛馬でセントウルSなどを制したダンチヒ系の快速馬でした。ちなみにメンフィスはテネシー州最大の都市で、エルヴィス・プレスリーの出身地として親しまれていますね。血も馬名もアメリカ繋がりのエーシンメンフィス、ドル高の風に乗って連勝街道を驀進するのでしょうか。

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