きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

総額5億、伝説の新馬戦

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日曜京都競馬場5Rで行われる2歳新馬戦が話題になっています。
出走頭数は10頭立てですが、2013年のセレクトセールで取引された馬が4頭出走。父ディープインパクトで母アゼリ、母父ジェイドハンターの血統で2億5200万円の最高額で取引されたロイカバードに、2億4150万円の2位の価格で落札されたサトノダイヤモンド(父ディープインパクト、母マルペンサ、母父Orpen)、さらには取引価格4410万円のワークフォース産駒ダノンアローダ、取引価格3570万円のゼンノロブロイ産駒オーパと、総額5億円を超す2歳馬が揃いました。

ロイカバードの母アゼリはG1・11勝し2002年にはエクリプス賞年度代表馬に輝き、2010年にアメリカ競馬殿堂入りした馬で、ノーザンファーム代表の吉田勝己さんがアメリカのセリでで落札、日本で繁殖入りした世界的名牝です。またサトノダイヤモンドの母マルペンサも現役時代はG1・3勝。南米のG1勝馬が名前を連ねる名門ファミリーで、セレクトセールでは多くの注目を集めた馬です。
2013年のセレクトセール取引最高額の馬と2位の馬がデビュー戦で激突するのは少しもったいない気持ちもしますが、反面これぞまさに伝説の新馬戦といった顔合わせとなりました。

伝説の新馬戦といえば最近ではアンライバルド、リーチザクラウン、ブエナビスタ、スリーロールスが激突した2008年の京都芝1800mや、翌年2009年ローズキングダムvsヴィクトワールピサの激突が記憶に新しいところ。激突した各馬のその後のクラシックやG1の舞台で活躍は言うまでもなく、日本を代表する名馬へと歩んでいっています。日曜京都5Rの新馬戦での激突が新たな蹄史の始まりになるレースをぜひ期待したいと思います。

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