きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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競馬内外で注目されている裁判の論告求刑が7日に大阪地裁で行われました。

JRAの馬券を3年間で合計約28億7000万円購入しおよそ30億1000万円の配当を得た男性に対して、所得を申告せず5億7000万円脱税したとして所得税法違反に問われている裁判で、外れ馬券は必要経費として認めるかどうかが焦点となっています。

外れ馬券が経費と認められなければ、馬券収支がマイナスでも課税される可能性も出てくることから、外れ馬券裁判とも報じられ注目されています。

検察側は、当たり馬券購入額(1億3000万円)のみを経費として判断し、所得約28億8000万円を課税対象として所得税約5億7000万円を脱税したとしています。つまり、1レースで3連単マルチやボックス買いなどで仮に100円ずつ数万円馬券を購入しても、認められる必要経費は的中馬券票の100円のみとしています。

それに対し男性側の主張では、所得30億1000万円のうち、馬券購入額は約28億7000万円で実質的な儲けは1億4000万円で、配当金は偶然に得られた一時所得ではないと主張。「さまざまな種類の馬券を購入し回収率を上げている。外れ馬券も収入を生む原資で経費に認めるべき」と反論し、無罪を主張しています。

この外れ馬券裁判の判決は、ダービーを直前に控えた5月23日に下されます。推移を見守りたいと思います。

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