きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

女傑誕生への布石

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先週日曜に中山競馬場で行われたオールカマーは、3番人気の4歳牝馬ショウナンパンドラが破壊力抜群の末脚で他馬をまとめて抜き去り秋初戦を飾りました。1番人気に支持されたヌーヴォレコルトは2着、3着には7番人気だったミトラが入り、ロゴタイプはハナ差の4着の結果でした。

それにしてもショウナンパンドラの最後の直線には驚かされました。道中中団馬群を追走したショウナンパンドラは、直線に入り外を回って逃げるマイネルミラノとはまだだいぶ差がある状況でした。そのマイネルミラノのさらに内をヌーヴォレコルトが突き、春の中山記念を思わせる走りで復活Vかと思われた矢先に気がつけばショウナンパンドラが2番手まで上がってきていて、止まらぬ勢いでそのままヌーヴォレコルトを抜き去り最後は1馬身半差をつけての完勝でした。
ショウナンパンドラは昨年の秋華賞を優勝。その後エリザベス女王杯に、今年は大阪杯、ヴィクトリアマイル、宝塚記念と走り、宝塚記念では3着に入っていましたがオールカマーではこれまでのショウナンパンドラとはまるで別馬のような走りでした。オールカマーで牝馬が優勝するのはメジロドーベル以来、18年ぶりのようです。メジロドーベルは4歳(現3歳)でオールカマーを優勝。その後秋華賞へと向かってクラシック二冠目を手にしています。ショウナンパンドラは次走は11月1日に行われる天皇賞(秋)へと向かう予定のようです。

昨年女傑ジェンティルドンナが引退し、その後の女傑の座を引き継ぐと期待されていたハープスターはドバイを走ったあとにケガでターフを去りました。空位となった女傑の座は、ショウナンパンドラによって引き継がれ牡馬を凌駕していくのでしょうか。天皇賞(秋)がざわつきはじめてきました。

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