きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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明日今年初のG1フェブラリーステークスが行われます。前年の覇者テスタマッタに昨年2着のシルクフォーチュン、JBCクラシックを覇者し中央G1制覇に王手をかけるワンダーアキュートに、歴戦の雄エスポワールシチー、ダート界牽引を狙う4歳新興勢力イジゲン、ガンジスに、JBCスプリントをレコードタイムで逃げ切った快速王タイセイレジェンド、前走東海ステークスで復活を果たした3歳王者グレープブランデー、芝からのダート初参戦で実力未知数のカレンブラックヒル、ガルボと実に多彩なメンバーが揃いました。

未知の魅力に注目が集まるカレンブラックヒルですが、父ダイワメジャーは、デビュー2戦目でダート1800mを走り先行して後続を9馬身ちぎる圧勝劇を演じました。勝ちタイムはその日行われた古馬500万と同タイムでダートでも非凡なスピードをみせていました。

母父グラインドストーンは1996年のケンタッキーダービーを優勝して父子制覇を果たすと、種牡馬としてもベルモントSでスマーティージョーンズの三冠を阻んだバードストーンを送り出し、そのバードストーンは初年度産駒からケンタッキーダービー勝馬を出すなど、4世代つづけてダートクラシック馬を輩出している血統になります。芝一線級の馬でフェブラリーSでのダート初挑戦はこれまでグランプリボス、リーチザクラウン、スマイルジャック、ヴィクトリー、トゥザヴィクトリー、キングヘイローらの挑戦がありましたが、2001年3着のトゥザヴィクトリーが最高で、いずれも高いハードルとなっていました。

華麗なるダートの血を持つカレンブラックヒルは、その歴史を塗り替えることができるでしょうか。

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