きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

秋のクラシックへの挑戦!

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先週から秋競馬が始まり、秋季クラシック戦線に向けて各トライアルレースが行われます。中山競馬場では菊花賞トライアルの朝日杯セントライト記念が、阪神競馬場では秋華賞トライアルのローズステークスがそれぞれ予定されています。中山で行われるセントライト記念はクラシック最終戦となる菊花賞への出場権をかけた戦いで、3着までに優先出走権が与えられます。過去の戦歴を振り返るとここ10年ではセントライト記念の優勝馬から菊花賞の優勝馬は出ていませんが、フェノーメノやイスラボニータのように天皇賞(秋)へ直行する馬もいますから、古馬との戦いの行く末にも要注目です。
芝の2200mで行われるセントライト記念は春競馬で活躍した馬と夏から調子を上げ、力をつけた上り馬との激戦が期待されます。今年もダービー2着のサトノラーゼンをはじめ、豪華メンバーがそろい踏みです。

注目は熱戦の日本ダービーで2着に好走したサトノラーゼン。レースでは中団で力を溜め、直線ですばらしい末脚を発揮しました。わずかに優勝馬ドゥラメンテには届かなかったものの、未来のG1戦線を賑わすスターホースの輝きを垣間見ることができました。対するは日本ダービー14着からの復活を願うキタサンブラック。この夏はじっくり休養にあてられ、満を持しての登場でしょう。約3か月ぶりの追い切りにも久々を感じさせない動きで十分力を発揮できる状態のようです。他にもステイゴールド産駒のベルーフやバゴ産駒のミュゼゴーストら夏の上り馬がいますから、彼らとの熱戦が期待されますね。

レース名のセントライトは日本競馬史上初の三冠馬に輝いた名馬の名です。種牡馬としてもオーライト(天皇賞優勝)やセントオー(菊花賞優勝)、ニユージヤパン(中山大障害優勝)などの活躍馬を世に輩出しました。セントライトのような競馬史にその名を刻む、名馬の誕生に胸が躍りますね。

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