きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

晩夏を沸かせる2歳馬の情熱

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土曜札幌競馬場では2歳重賞の札幌2歳ステークスが行われます。先週新潟で行われた新潟2歳ステークス同様、将来のクラシック馬をはじめ多数のG1馬を送り出しているレースです。札幌2歳ステークスは今年でちょうど50回目になり、創設は1966年。「北海道3歳ステークス」として1968年までは札幌競馬場の1200m砂コースで行われていました。その後、1969年から1988年までダート1200mで行われ、1989年の函館芝1200mでの開催を挟んだのちに、新設された札幌芝コース1200mへ舞台を移します。距離が1800mになったのは1998年からですが、それ以前からニシノフラワーにスカーレットブーケ、ビワハイジなどの名馬がこのレースを駆け抜けていきました。
2000年に入って以降もその流れは衰えず、2000年優勝馬のジャングルポケットは翌年のダービーにジャパンカップを制覇。同年3着のテイエムオーシャンは阪神3歳牝馬ステークスを勝ったのちに桜花賞、秋華賞の二冠を達成。2005年の優勝馬アドマイヤムーンは3歳時こそ無冠だったものの、古馬になってからドバイデューティフリーに宝塚記念、ジャパンカップと3つのG1を制覇し、2008年の優勝馬ロジユニヴァースは翌年ダービーで頂点に立てば、一昨年の覇者レッドリヴェールは暮れの阪神ジュベナイルフィリーズで2歳女王の座に輝いています。また2011年の2着のゴールドシップは翌年のクラシックで皐月賞と菊花賞の二冠を制し、有馬記念に古馬になってからも宝塚記念に天皇賞(春)を勝つなどの活躍を魅せています。

それだけに注目が集まる札幌2歳ステークスですが、今年は14頭が出走。アラバスターにプロフェットのハービンジャー産駒をはじめ、ラヴアンドポップにアフターダークなど将来が楽しみになりそうな有力馬が顔を並べています。先週の新潟2歳ステークスではマツリダゴッホ産駒のロードクエストが大物感溢れる圧巻のレース内容で存在感をアピールしました。ぜひこの札幌の舞台でもロードクエストに負けないような将来の栄光を約束するような走りで、札幌の晩夏を沸かせてください。

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