きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ウメノファイバーの想いを咲かせて

ようこそいらっしゃいませ。

1999年にオークスを強烈な末脚で優勝したウメノファイバーの娘と孫が今週開催の新馬戦でデビューを予定しています。
9月5日(土)の新潟5R芝1400mで行われる新馬戦では父ゼンノロブロイ、母父シンボリクリスエス、母母ウメノファイバーのシュートラヴがデビューすれば、9月6日(日)の新潟5R芝1800mで行われる新馬戦では父エンパイアメーカー、母ウメノファイバーのタマワイドベガが新馬戦に登録しています。

ウメノファイバーは父サクラユタカオー、母父ノーザンディクテイターで1998年7月にデビュー。2戦目の新馬戦を上がり最速タイムで勝ち上がり、つづく函館3歳ステークスでも後方から上がり最速で追い込み4着だったものの一級品の末脚で才能の片鱗を魅せていました。そのウメノファイバーの初重賞制覇はその2戦後の京王杯3歳ステークスでした。中団後方から牡馬を一気の末脚でなぎ倒しての優勝。単勝6番人気で評価は低かったものの、10連敗後に引退レースに選んだグランドチャンピオン2000の大舞台で大穴を開けて引退の花道を飾った母ウメノローザのごとく、大舞台でこそ燃え上がるような血であるような印象を残しました。

その印象が現実になるのは、翌年のオークスでした。
後続を完封する末脚でクイーンカップを優勝し2つ目の重賞タイトルを手にした後、ウメノファイバーは桜花賞6着からオークスに出走します。距離が長いとの見方も強く単勝7番人気の評価だったウメノファイバーは、後方からレースを進めて上がり最速の末脚で優勝。大舞台で母ウメノローザの血を見事花開かせたのでした。

引退後に繁殖入りしたウメノファイバーですが、仔に目立った活躍馬はまだ出てないものの、孫のヴェルデグリーン(父ジャングルポケット、母父スペシャルウィーク、母母ウメノファイバー)はオールカマー、アメリカジョッキークラブカップと2つ重賞を勝っています。今週そろって新潟でデビューするシュートラヴにタマワイドベガと、ウメノファイバーの血をぜひ大舞台へと導いていってください。

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